9300系は,2003年に登場した車両で,現在8両編成×3本の計24両が在籍しています. それまで阪急の車両を製造していた阪急の子会社,アルナ工機(現アルナ車両)が一般鉄道車両製造から撤退したため, 本形式より,日立製作所での製造となっています.
詳しくは,Wikipediaの こちら の記事を御覧ください.
わずか3編成の在籍ですが,編成ごとに(先頭などの)形状が微妙に異なっていて,比較してみると面白いものです.
登場当初,阪急初の純電気ブレーキ搭載車(ほぼすべての制動力を回生ブレーキによって得る)ということで, 運転士が慣れていなかったせいか,停止時に大きな衝撃をいつも感じましたが,現在はそのようなことはほとんどなくなりました.
3M5T固定編成のためか,雨天・積雪時には空転・滑走が激しく,M車(京都寄り2両と梅田寄り1両)に乗っていれば, 床下から他の形式に比べて格段にぎやかな音が聞こえてきます. このようなときに運転席のモニタを覗いてみると,滑走・空転の表示がほぼすべての台車についていることも珍しくありません.
窓を大きくして熱線吸収ガラスを採用したため,昼間の車内は快適な明るさになっています. 一方,天井を高くし,間接照明を採用したため,夜に乗ると車内が暗く感じます.
冷房から吹き出す風の速度が遅いためか,特に盛夏のラッシュ時に乗ると,在来車両より暑く感じます.
警笛(手元のスイッチで鳴らす電気笛ではなく,運転席の足元のペダルで操作する方)を鳴らすと, どこかの部品がびびり振動を起こすので,車内では「チリチリチリ・・ブファ~ン」というような感じに聞こえます. しかも導入当初よりびびり振動がひどくなっている気がして「どこかの部品が落ちるのでは」という感じがします. 警笛の音色も余り良くないので,ここのところを改良してほしいです.
9300F 2006.09.01桂
C#9300×8, C#9301×8, C#9302×8,の8両編成3本,計24両が本線で活躍中です.
9300 - 9850 - 9870 - 9880 - 9890 - 9860 - 9800 - 9400
9301 - 9851 - 9871 - 9881 - 9891 - 9861 - 9801 - 9401
9302 - 9852 - 9872 - 9882 - 9892 - 9862 - 9802 - 9402