デオ700系

デオ700系

デオ700系はワンマン運転を行うため1987年に初登場した叡電初のワンマン仕様の単行車で,計8両が在籍しています.登場時期によって(特に足回りの)仕様が異なり,710形,720形,730形の3タイプに分かれています.どの電車も廃車発生品を用いて新造や改造されたため,「先祖」が複雑になっています.また,基本的に車体そのものは(塗装の違いは別として)どの形式もあまり変わりません.ただし,台車等が違うので外から見て見分けが付きます.

デオ710形

1987年製造の車両で,711号車,712号車の二両が在籍しています.もともとはデナ21形の足回りを流用して作られたものの,1991~2年にかけて新性能化改造(つまりは吊りかけ駆動→カルダン駆動への変更)されため,デナ21形由来の部品はもうほとんど残っていないとか.

外見的には,台車の軸箱の形式が「軸箱守式」と呼ばれるものであることが特徴です.(この「軸箱守式」の記述は叡電のHPより)

叡電デオ710形
デオ710形 711号車 2006.10.22 修学院付近

デオ720形

1988年製造の車両です.もともと足回りはデオ200形の足回りを流用して製作されたものの,2002年から順次新性能化改造が進められ,今は新性能電車です.721号車~724号車の4両が在籍しています.

台車の軸箱保持の形式が「ペデスタル・ウイングバネ式」と呼ばれる形式であるところが710形と異なります.ちなみに「ペデスタル・ウイングバネ式台車」はいわゆる国鉄103系と同じ方式です.

叡電デオ720形
デオ720形 721 & 722号車 2006.10.22 出町柳付近(「鞍馬の火祭り」のため珍しい連結運転中)

デオ730形

デオ720形と同じく1988年製造の車両です.下回りは京阪1800系の流用です.731号車,732号車の2両が在籍しています.

台車はリンク式であることが特徴です.「リンク式台車」は阪急のC#2301などが履いていた台車と同じ方式です.

叡電デオ730形
デオ730形 732号車 2006.10.22 宝ヶ池~三宅八幡

各車紹介

デオ710形

711    712

デオ720形

721    722    723    724

デオ730形

731    732


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